松の剪定
秋には、松の手入れがお庭の中心になります。
他の樹木の剪定は夏場に伸びた枝の徒長を調整し
木を最終的に整える剪定をします。
年に一度の維持管理だと、
どうしてもというのであればしょうがないのですが
夏場に無理に松を剪定したりします。
実は芽がまだ固まっていないので少し枝が傷んだりしてあまり好ましくありません。
松は一度ハサミを入れてしまうと切ったところから枝が伸びてこないので
慎重さが必要です。経験豊富な人が手入れします。
いくら樹木の枝ぶりの修正が得意な人でも、
適当に思いつきで技術もない人に剪定された松の木では、
切ったところから枝が出てこない性質なのもあり、
素直な枝がなく修正しようにも難しいです。
依頼を頂いても困る場合がたまにあります。まぁ無理やり変な枝でもなんとか見れるようにするのですけど。
業者の中には、松の剪定の時だけは割増料金にするところもあるみたいですが
私は、樫の木でもどんな樹木でもやることに違いはないので割増は行っていません。
私は年間に30本くらい松を剪定します。
松のほうが断然時間が掛かりますが、
カシだったり、基本となる常緑樹の剪定のほうが
庭園の趣を左右するので難しく感じます。
手が松脂で汚れて真っ黒になる季節がやってきました。
写真は立派な赤松ですが、だいぶ枝ぶりが修正出来て素晴らしくなってきました。
寒肥も松枯れ防止対策もしているのでイキイキとしてきました☆